2019年8月16日金曜日

「樂♪ together 2019」インタビュー!


いよいよ831日に開催される「樂♪together 2019」コンサートについて、ピアニストの関治子さんにお聞きしました。

――「樂♪together2019」まであと2週間ほど、今の状況はいかがですか?

個人レッスンを4回、全員での合同ワークショップを1回終え、どちらもあと1回ずつとなりました。今後は朗読していただく方も参加して、コンサート当日のように通し稽古をします。ピアノを演奏するゲストプレイヤーは5人います。個人レッスンといっても連弾の曲があったり、終了後に他の方の演奏を聴いていらっしゃる方も多かったりと、まるで合同ワークショップのようにワイワイと賑やかです。楽しく、かつ真面目に取り組んでいます。

―― 合同ワークショップは、どのように行っていますか?

1回目は、今年のテーマ「ピアノ&ことば」の理解を目ざしました。まず11人が演奏し、その曲を聴いてどのようなイメージを持ったかを話し合います。その上で曲にまつわる詩を全員で読み、再び曲を聴いて、どのように音楽の解釈が変わったかを話し合います。たとえば「ドビュッシーの『月の光』は最初に想像していたよりも艶やかな内容なので、もっと色っぽく演奏したい」のような感想が生まれます。このように詩を読むことで、作品や作曲者に近づき、より理解することができます。

―― どちらも楽しそうですね!今年の目玉である小泉八雲の「怪談」について教えて下さい。

3曲ありまして、「朗読とピアノ」の構成の仕方がそれぞれ違います。私が演奏するノルドグレン作曲の『むじな』は、お話を読んだ後に曲を演奏します。2曲目の『雪女』はピアノを弾いては読む、弾いては読む、を繰り返します。3曲目の『雪女』はもっともチャレンジングで、ピアノと朗読が重なって進行します。この3つの違いを観客の皆さんに体験していただき、その後で感想などもお聞きしたいと思っています。

2つの『雪女』、フィリップ版とキース版は、私が教えるロンドンのモーリー・カレッジ作曲科の学生達が、このコンサートのために作曲してくれた新しい作品です。ゲストプレイヤー達は耳なじみが無いため、自分なりに音楽を作っていかなければなりません。大いなる挑戦です。それでも、曲が少しずつ自分のものになっていくのが新作に取り組む面白さです。さらに詩と組み合わせることで物語化やメロドラマ化にも挑戦しているので、今回はとてもチャレンジングな内容になっています。

―― 3回目を迎える「樂♪togetherコンサート」、今回はどのような感触をお持ちですか?

1回目はショパン、2回目はサン・サーンスがテーマでしたが、今回はピアノだけではなく文学の世界にも手を広げて、さらにはばたこうとしています。通常のコンサートや発表会とは違うアプローチなので、ゲストプレイヤー達は面白がってくれています。また、今回はプロのヨミガタリストのまっつさんと、幅広く音楽活動を行われている世古さんに朗読でご参加いただきます。北海道で活躍されている方たちと私たち樂のメンバーがつながることができて、とても嬉しいです。さらに、英国のモーリー・カレッジともつながりができて、「人の結びつき」が育っているのを感じています。

2020年の春には、今回演奏する小泉八雲の『怪談』と、昨年、札幌で披露した『イノック・アーデン』をロンドンで上演する予定です。朗読はモーリー・カレッジの日本語学科の学生が行い、一般の方にもご覧いただけます。「樂」の輪をこれからも、どんどん充実させていければと思っています。

―― ありがとうございました。コンサートも来春も、とても楽しみにしています!

―――
樂♪together2019「ピアノ&ことば」
831日(土)19時開演(1830分開場)
豊平館(札幌市中央区中島公園)
2000円(軽食・ドリンク付)

チケット取扱:8/20に販売終了しました
道新プレイガイド、教育文化会館、市民交流プラザチケットセンター
または、樂♪together事務局までご依頼ください。
→ gakutogether@gmail.com
  1枚2000円(茶菓とドリンクつき)です。

<道新プレイガイド>
電話:0570-00-3871(10時~18時、日曜休)
住所:札幌市中央区大通西3丁目 道新ビル北1条館1階 道新大通プラザ内





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